「ペガサス流星拳」の一言で世代が分かる、あの聖闘士星矢の放置型RPGが本作「聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス」です。
HOOLAI GAMEが手掛け、日本では2024年1月に配信開始。
全世界1000万人が遊ぶとされるタイトルで、シリーズ初の縦持ち放置型RPGという触れ込みです。
App Storeのレビュー数は日本ではまだ控えめですが、評価はおよそ4.7と好調な滑り出しを見せています。
原作IPもの×放置系という組み合わせは、正直なところ玉石混交のジャンルです。
愛のある移植もあれば、ガワだけ借りた雑な作りもある。果たして本作はどちらなのか。
今回は公式画像6枚と一緒に、原作ファンの目線と放置系を遊び込んできたゲーマーの目線の両方から、いつも通り忖度なしでレビューしていきます。

あおの結論:原作愛は本物。ゲームとしては手堅い放置系
あおスコア
7 / 10
先に結論をお伝えします。原作の再現度と、聖闘士たちを集めて図鑑を埋めていく楽しさは文句なしの本物です。
3Dで動く黄金聖衣の輝きは、世代のファンなら間違いなく胸が熱くなります。
一方で、ゲームシステム自体は良くも悪くも標準的な放置型RPGなので、原作に思い入れがない人にとっては「よくある一本」に映るはず。
つまり、このゲームの価値の何割かは、あなたの中の小宇宙が決めます。
✨ 3Dで蘇る聖衣の輝き。ここは素直に感動もの
本作の見せ場は、なんといっても3Dグラフィックで再現された聖闘士たちです。
ペガサスの聖衣をまとった星矢、黄金の輝きを放つ十二宮の面々。
必殺技の演出はカットイン付きで派手に作られていて、原作の名場面を意識した見せ方が随所に光ります。
キャラのモデリングも丁寧で、思い出補正を裏切らない水準に仕上がっています。
聖衣の装着シーンや技の掛け合い、原作再現のカットシーンなど、ファンが「見たいもの」を分かっている演出が多いのも好印象です。
開発元は海外のスタジオですが、原作への理解度はかなり高いと感じました。ガワだけ借りたタイプではありません。

🎮 遊びの骨格は縦持ち放置型RPG
システムは、編成した聖闘士たちが自動で戦い、オフライン中も報酬が貯まる標準的な放置型です。
プレイヤーの仕事は報酬の回収、キャラの強化、編成の見直し。
1日の日課は15分もあれば回りますし、縦持ち片手で完結する操作性は通勤スタイルにもよく馴染みます。
戦闘はフルオートですが、編成には属性や役割の相性があり、詰まったときは並びと組み合わせを考え直す放置系らしい頭の使いどころが用意されています。
難易度カーブはなだらかで、序盤から中盤まではストレスなく駆け抜けられるはずです。

🌟 聖闘士収集はファンにはたまらない
キャラクターは原作でおなじみの青銅聖闘士から黄金聖闘士、強大な敵キャラまで幅広く実装されています。
推しの聖闘士を引き当てて育てる楽しみは、原作ファンにとってこのゲーム最大のモチベーション。
図鑑を埋めていく過程で原作の記憶が蘇ってくるのは、IPゲームならではの体験です。
ストーリーモードは原作のエピソードを追体験する構成で、十二宮編をはじめとする名エピソードをなぞっていきます。
原作を知っていれば感慨深く、知らなくても物語として追える作りです。
世代的に直撃だった人は、正直ここだけで元が取れると思います。

🎧 音と演出まわり
BGMは原作の熱量に寄せた勇壮な曲調が中心で、必殺技のカットインに重なると往年の劇場版のような空気が出ます。
ボイス演出も含めて「音で盛り上げる」姿勢がはっきりしているゲームなので、通勤中でもイヤホンで遊ぶ価値があります。
技名を叫ぶあの様式美は、やはり音があってこそです。
画面演出のテンポも放置型としては軽快で、スキップや倍速まわりの快適機能もひと通り揃っています。
日課の消化でもたつく場面は少なく、毎日開くゲームとしてのストレス設計はきちんと合格点でした。
💰 課金とガチャの現実
ガチャはキャラ獲得が中心で、強い聖闘士ほど排出が渋いのはこの手のゲームの常です。
配布はイベントとログイン系でそこそこ手厚く、無課金でも編成は組めますが、ランキング系コンテンツの上位は課金勢の領域。
おトクパックの提示も多めなので、財布の紐は自分で締める必要があります。
推し聖闘士のためにピンポイントで課金する分には満足度が高いタイプです。
逆に、全キャラコンプリートを目指すと際限がなくなるので、「自分の推しは誰か」を最初に決めておくのが健全な遊び方だと思います。

🔰 始めるならイベント時期が狙い目
放置型の常として、開始直後はブーストイベントや新規支援が手厚く、序盤の成長は気持ちよく進みます。
ログイン継続の報酬も積み上げ式なので、始めたら毎日1回の回収だけは続けるのが吉。
詰まったら放置で戦力が追いつくのを待つ、というリズムを覚えれば長く付き合えます。
ガチャ石は序盤に一気に使わず、ピックアップ対象を確認してから使うのがおすすめです。
原作の人気キャラは定期的にピックアップが回ってくるので、推しが来るまで貯める我慢が結果的に一番の近道になります。

正直に言うと、気になった点
第一に、ゲームシステム自体の独自性は控えめです。放置型RPGを遊び込んできた人ほど、既視感のある作りだと感じるはず。
本作の魅力の核はあくまで聖闘士星矢という題材で、システムで新しい体験を求めるゲームではありません。
第二に、課金導線の多さ。ホーム画面のパック表示は賑やかなので、苦手な人は最初に通知や表示に慣れる必要があります。
また、日本語ローカライズは概ね良好ですが、細部に翻訳調の硬さが残る場面もあります。
原作の台詞回しを覚えているファンほど、微妙なニュアンスの違いに気づくかもしれません。
ここは今後の改善に期待したいところです。
こんな人におすすめ
- 聖闘士星矢の原作・アニメに思い入れがある人
- 忙しくても続けられる放置型で、キャラゲーを遊びたい人
- 黄金聖闘士を全員集めたいコレクター気質の人
- 原作の名場面をもう一度浴びたい世代の人
まとめ:小宇宙を燃やした世代への贈り物
聖闘士星矢レジェンドオブジャスティスは、原作愛のある再現と、生活に収まる放置型の手軽さを組み合わせた、ファンのためのゲームです。
システムの目新しさはなくても、黄金聖衣が輝く画面を毎日眺められるだけで嬉しい人は確実にいる。
そういう人への贈り物として、本作は誠実に作られています。
かつて小宇宙を燃やした覚えがあるなら、まずは無料で十二宮の入口まで。あの音楽ならぬあの熱量が、ちゃんと待っています。