水上マシンで駆けながらエネルギー銃を撃ち合う架空スポーツ「ジェットバトル」。
この一点突破の設定で勝負してきたのが、HONEY PARADE GAMESが2022年10月に配信を開始した「ドルフィンウェーブ」です。
ジャンルとしてはシューティング×美少女育成RPGという組み合わせで、似た形のゲームがぱっと思い浮かばない程度には異色。
App Storeのレビューは4,500件を超えていて、評価はおよそ3.8です。
開発元のHONEY PARADE GAMESは「閃乱カグラ」シリーズの系譜にあるスタジオで、キャラクターの造形と揺れ物へのこだわりは折り紙付き。
今回は公式画像7枚と一緒に、実際に遊んで見えてきた爽快感の正体と、事前に知っておきたい引っかかりポイントを正直にレビューしていきます。

あおの結論:設定勝ちの一本。ハマる人は深くハマる
あおスコア
7 / 10
結論から言うと、ドルフィンウェーブは「刺さる人には確実に刺さる」タイプの尖った一本です。
水しぶきを上げてコースを走りながら撃ち合う感覚は今でも唯一無二ですし、キャラクターへの気合いの入り方は近年のスマホゲームでも上位クラス。
一方で、遊びの構造そのものはわりと王道のスタミナ制育成ゲームなので、シューティング部分だけを目当てにすると数週間で単調さを感じる可能性もあります。
ここは後半で詳しく触れますね。
🌊 舞台は南国の人工島「ワダツミ」。設定の作り込みが丁寧
物語の舞台は、ジェットバトルの聖地として栄える南国の人工島「ワダツミ」。
UMIマシンと呼ばれる水上マシンに、操縦担当の「ライダー」と射撃担当の「ガンナー」が2人1組で乗り込み、相手のマシンを止めた方が勝ちというルールです。
海を自由に駆ける選手の姿から「ドルフィン」と呼ばれるようになった、という世界観の説明も気が利いています。
主人公格の咲宮入華をはじめ、ジェットバトルに青春を懸ける少女たちのストーリーが部活モノのような熱量で描かれていて、スポ根と水着の振れ幅が本作の個性。
プロチームや大会が存在する「競技として社会に根付いたスポーツ」という設定なので、単なるお色気ゲーと思って入ると意外なほど真面目な物語に驚くはずです。

🔫 シューティングの手触り。オートに頼らず自分で撃てる
肝心のバトルは、コースを自動で走りながら、画面をなぞって照準を合わせて撃ち合うレールシューター型。
移動そのものはマシン任せなので操作は忙しすぎず、それでいてエイムと回避のタイミングは自分の指に委ねられているので「遊ばされている感」がありません。
ここが完全オートの美少女ゲームとの一番の違いです。
敵の弾をかわしてゲージを溜め、必殺技で一気に削る流れは、シンプルながら爽快感の設計がうまい。
1バトルは数分で終わるので、通勤の合間にサクッと1レースだけ、という遊び方にもきちんと対応しています。
難易度は序盤こそ緩めですが、高難度帯では編成と装備の噛み合わせを考えないと勝てなくなってくるので、やり込みの伸びしろもあります。

🏄♀️ キャラクターとLive2D。ここが本体と言っていい
正直に言えば、本作の本体はシューティングよりもキャラクターです。
閃乱カグラ系列のスタジオだけあって、立ち絵のLive2Dの動きは執念すら感じる作り込み。
会話中の表情の変化や仕草が細かく、ホーム画面に置いたキャラを眺めているだけでも満足度があります。
水着のバリエーションも豊富で、ガチャの目玉は基本的に新衣装。
キャラごとに性格付けがしっかりしていて、ストーリーを読み進めるほど推しが決まっていく構造になっています。
お色気路線ではありますが、キャラクターの内面描写を積み重ねた上での魅せ方なので、嫌味の少なさは同系統のタイトルの中でも良心的な部類だと感じました。

🎽 育成とチーム編成。王道のスタミナ制をどう見るか
育成部分はレベル・装備・スキルを強化していく王道のスマホRPG型で、スタミナを消費してステージを周回し、素材を集めて強くする流れ。
編成はライダーとガンナーの組み合わせで性能が変わるので、手持ちのキャラが増えるほどパズル的な楽しさが出てきます。
周回にはオート機能もあるため、育成だけならながらプレイで十分回せます。
手動で撃つ楽しさと、放置で進む効率のバランスは取れている方ですが、逆に言えば「シューティングを遊びたくてログインしたのに、今日はスタミナ消化だけで終わった」という日も出てきます。
この構造は好みが分かれるところです。

🎧 キャラソンとサウンド。夏が濃い
BGMは南国の空気をまとったトロピカルな曲調が中心で、バトル中は疾走感のあるアレンジに切り替わります。
キャラクターソングにも力が入っていて、推しの歌声で夏気分を補給できるのは本作ならではの楽しみ。
声優陣も豪華なので、ボイス目当てでストーリーを追う価値は十分あります。
演出面では、必殺技のカットインや勝利ポーズなど「見せ場」の作り方が丁寧。
スクリーンショットを撮りたくなる瞬間が多いゲームで、SNSでファンアートやスクショ共有が続いているのも頷けます。

💰 無課金でどこまで遊べる?
結論としては、ストーリーを追って高難度に挑む程度なら無課金でも十分成立します。
配布石はイベントを走ればそれなりに貯まりますし、恒常キャラだけでも編成は組めます。
ただし目玉の限定水着ガチャは天井を見据えた計画的な貯石が前提で、推しの新衣装を毎回追いかけるならそれなりの覚悟が必要です。
課金の主な出口はガチャとスタミナ回復。
裏を返せば、月額パス的な少額課金で快適さを買う設計は控えめなので、「広く浅く課金して快適に」というより「推しに集中投資する」タイプの財布設計だと思っておくのが正確です。

正直に言うと、気になった点
App Store評価が3.8前後に留まっている理由も触れておきます。
まず、コンテンツの消化が進むと日課がスタミナ消化の周回に寄っていき、シューティングの新鮮さが薄れてくること。
イベントも形式が似通いがちで、長期プレイヤーほど作業感を覚えやすい構造です。
レビューを読むと、運営の施策やガチャの提供割合に対する不満も一定数見られました。
また、お色気路線が明確な作品なので、人前でプレイしにくい場面があるのは事実。
ここは魅力と表裏一体なので欠点と言い切るのは酷ですが、電車内でストーリーを読むのは少し勇気が要ります。
逆に言えば、この2点が気にならないなら評価数値ほどの不満は感じないはず、というのが2年遊ばれてきたタイトルへの率直な印象です。
こんな人におすすめ
- 水着×バトルという直球のロマンに抵抗がない人
- オート放置ではなく、自分の指で撃つ手応えが欲しい人
- キャラソンやLive2Dなど「キャラに投資する」タイプのゲームが好きな人
- 閃乱カグラ系列の作風が肌に合っていた人
- 短時間でも毎日ログインしてコツコツ育成できる人
まとめ:唯一無二の「水上シューティング」を一度は体験してほしい
ドルフィンウェーブは、ジェットバトルという発明的な題材と、執念のキャラクター作りで勝負する一本です。
育成構造は王道ゆえの作業感もありますが、水面を割って飛び出す瞬間の爽快感と、Live2Dで生き生きと動く少女たちは本作でしか味わえません。
基本無料なので、まずは序盤のバトルを2〜3レース。指で撃つ手応えにピンと来たら、それはもうドルフィンの素質ありです。